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理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 H30年7月号 編集後記

今回は小児歯科にあまり関係ない話です。
先々月(5月)、私が所属している国際ロータリークラブ(2680地区川西RC)の国際奉仕の一環で、ミヤンマーに1週間ほど行ってきました。
我々のロータリークラブはミヤンマーから過去5年間で5人の米山記念奨学生(奨励生:すべて20歳代の女性)のお世話をしてきました。ということで、今回は子どもたちの口腔衛生にかかわる活動ではなく、まだまだ識字率の低いミヤンマーのある小さな村に図書館を寄贈しようということで、その準備のための視察でした。ミヤンマーに帰ってきている奨励生全員が通訳として現地に集まってくれて、村長さんはじめ地元の名士数人にも声をかけ、会議をしました。予算を示して、場所の設定、規模、時期など大まかな話が決まり、完成は1年半ほど先になります。村のライフラインとしては電気がようやく1年前に通り、ガス・水道はまだまだほど遠いようです。
ミヤンマーの人たちの歯磨きはむし歯予防のためではなく、朝、口臭を気にして磨くという習慣だけのようです。それも全員ではなく。今回はじっくり子どもの口の中は見る時間がありませんでしたが、むし歯はとても多いようです。でもお口に関しての関心は大いにあるようで、お土産に持って行ったたくさんの歯ブラシや歯磨き剤には大いに喜ばれました。これを機会にこの村からじっくりむし歯予防を広げていきたいものです。

(J.T)

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