初めての方へ

理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 H30年8月号 編集後記

6月18日午前7時58分頃、大阪府北部を震源として震度6弱の地震(大阪北部地震)が発生しました。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
当院が開業している川西市は兵庫県の東端で大阪北部に隣接していて、地震の影響はそれなりに受け(震度5弱)、診療室の壁に複数の亀裂が入り、その後の雨で雨漏りまで発生。書棚の倒壊・スチール製のカルテ棚の変形・陶器類の破損等、ちょこちょこやられましたが、幸いにスタッフ、家族、患者さんたちに人的被害はなく、それだけでほっとしています。これがもし2時間後の診療中であったらと思うと鳥肌が立ちます。
私は通勤途中の車の中で、ゆさゆさと異常に揺れている車と電柱を見て、すぐに地震と感じました。歩道には通学中の子どもたちが悲鳴を上げてしゃがみこんでいました。
当日、地元の小学校では色々な危機管理の対応がありました。余震を心配し、しばらくの間、生徒全員をグランドに集合させていた学校。直ちに休校として、母親に連絡し、迎えにこさせた学校。小学校の耐震工事はすべて終わっているため、そのまま学校で普段通り、授業をした学校。みんなまちまちでした。登校中、ブロック塀の倒壊で痛ましい死亡事故があった今回の地震。あとで教育委員会に問い合わせしたところ、今回の対応は個々小学校の校長の判断に任せたとのこと。危機管理の難しさを感じされられた一日でした。

(J.T)

初めての方へ