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理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 H30年6月号 編集後記

当院で管理している子どもたちの親知らず(第3大臼歯・智歯)への対応はほぼ、16歳前後には抜歯することを勧めています。折角きれいに揃った歯列を崩してしまうことは長期に管理してきた小児歯科医としては許されないことです。
15歳になるとパノラマ撮影で、親知らずの形成状態、萌出方向など確認をして、本人、保護者に抜歯の必要性の有無などを説明します。
そして、16歳を過ぎた子どもたちをここ1~2年前までは年間、約140~50名、口腔外科へ紹介してきました。
しかし、昨年春から、厚生労働省からの指導で保険対応ができなくなりました。確かになんら問題が出てきていない時期に、将来、支障が出る可能性が大というだけで、保険対応ができないのは当然といえば当然のことですが・・・・患者さんの負担が大きくなりました。
それでも今春休みには約35人の子どもたちは自費での抜歯を進んで(?)行ってくださいました。本当に頭が下がる思いです。これも小さい頃からの信頼関係があってのことでしょうね。この信頼関係をいつまでも維持していくことが我々、小児歯科医の果たす役目です。
皆さんの医院ではどうされていますか?

(J.T)

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