小児歯科臨床 H28年8月号 編集後記
今号の特集「子どもの味覚が危ない!?」はつくば市の石田房枝先生(本誌の元編集委員)が提案していただいた企画を私が担当させていただきました。ありがとうございました。
子どもの味覚をとやかく言う前に大人社会の食習慣を探求すべきかもしれませんね。
朝食抜きで、昼食ランチは菓子パンやラスクのようなものに野菜替わりのジュースという女子大生が多いとか。このまま母親になって、子どもの離乳食も作れず、レトルト食品に頼ってしまう背景を想像するとゾ―とします。
子どもの貧困率も問題視されているなかで、まともに食事がとれず、「こども食堂」に頼らざるをえない環境の中で育つ子どもたちも増えてきているとか。 レトルト食品、冷凍食品、ジャンクフード(酒のつまみには最適!)が氾濫しているこの社会で、未来を託す子どもたちが健やかに育ってくれる環境を我々大人の責任で、正しく導いていきたいものです。
(J.T)