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理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 H28年9月号 編集後記

子どもが歯磨き中に転倒し、歯ブラシがのどに刺さる事故が相次いでいるとして、東京都は今年7月25日、専門家や業界団体が参加する協議会を開き、年度内に安全対策をまとめることを決めたそうです。
すでに本誌では2014年(平成24年)11月号に伊藤三智子先生(いとう歯科:東京臨床小児歯科研究会会員)が「乳幼児の歯ブラシに起因する事故症例の解析から~歯ブラシ外傷対策を検討する~」と題して寄稿していただいています。1~2歳で事故の大半を占めている(50%以上)ことを歯医者も保護者たちも意外と知らないようです。事故が起きても歯科医院には来院せず、耳鼻科・外科に救急搬送されることが多いこともあるでしょう。3歳前後までは自分で歯ブラシを持たせることに最大の注意を促す啓発が早急に望まれますね。東京都や消費者庁からどんなアクションをしてくれるか注目しましょう。

(J.T)

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