小児歯科臨床 H19年7月号 編集後記
初夏の候、うっとうしい雨ときびしい暑さが交差するなか、皆様いかがお過ごしですか。
今月号の特集「子どもと"体育"」、いかがでしたでしょうか。
むかし、我々が子どもの頃、遊び場は道路や広っぱ、原っぱ、そして家の裏にあった里山でした。ひとりでどこに行っても、そこには誰かがすでに遊んでいて、すぐに仲間入りできました。でも今の子どもたちには遊び場が無い！あっても危険防止から、親は子ども一人では遊びに行かせたくない。子どもたちは前もって、友だちと予約しあって遊びに行きます。せっかく友達同士、二人で公園に出かけても、上手に遊ぶことが出来ず、すべり台の上で、各々、別々にゲームボーイで遊んでいます。なんだこりゃ！
親も一昔前までなら、子どもを連れて「公園デビュー」していたのが、今は母親同士のお付き合いのわずらわしさから公園にも出かけなくなり、子どもを車に乗せて、体操教室や水泳教室に連れて行き、預けた後は自分はウインドウショッピングに出かけます。あーぁ！大人になって子どもは小さいころのどんな思い出が残るのでしょうか。
（J.T)
