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理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 R元年9月号 編集後記

今年も残暑厳しい中で、子どもたちは新学期を迎えました。
これから秋口までいろんな行事が目白押し。中には運動会、遠足など室外での活動が多くなります。幼稚園・小学校などでは熱中症対策で大わらわ!
人間は二つの方法で体温調節をしています。一つは皮膚の血流を増やして外気温との温度差を利用して、空気中に放流する方法と、もう一つは発汗で汗が気化する時に熱が奪われて体温が下がる方法です。
近ごろの子どもたちの中には汗を十分にかけず、体温調節を皮膚からの放熱に頼っている子が多いと言われています。
子どもたちの汗腺も減少傾向にあるともいわれていますが、汗で体温調節するためには数よりも汗腺から出る汗の量と反応の素早さが大事であるとの見解もあります。
熱中症対策には日ごろから「エアコンを控える」というより、暑熱順化(暑い中で運動するなどでたくさんの汗をかくようになること)で、子どもなりに暑さに耐えられるような体力を日ごろから身につけることも大事のようです。これからの子どもたちはいろんな意味で大変ですね!

(J.T)

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