小児歯科臨床 H22年2月号 編集後記
厳寒の候、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回の特集「診療室内での母と子の行動管理」は私が企画しました。いかがでしたか?子どもと歯科医師・歯科衛生士との関係は保護者との信頼関係のなかで成立します。障がいを持つ子どもは別として(中村由貴子先生記)、この30年(小生の開業暦)で、とくに母親と先生との関係、母親と子どもとの関係が著しく変わってきました(安斎理江先生・徐 成徳先生記)。総論で子安増生教授が述べられているように子どもの歯科治療を行うときには“心の理論の獲得”から“子どもの心を読みとる”ことが大切なことですが、“今どきの母親の心も充分に読み取る”ことも忘れてはならない時代にますますなってきました。「母子分離」。自分の信念を貫き通すことはなかなか大変ですね。お互いのコミュニケーションをしっかりとって、今年も未来を担う子どもたちのためにがんばりましょう!
(J.T)