小児歯科臨床 H28年1月号 編集後記
明けましておめでとうございます。
私事ですみません。小児歯科専門で開業して、37年目。いつの間にか72歳。6回目の年男を迎えました。私が幼いころ、祖父の還暦祝いで“赤のちゃんちゃんこ”がよく似合っていたのが思い出されます。その祖父も73歳で人生を全うしました。
私が開業したころ、小児歯科で臨床ができるのは、“まあ、65歳ごろまでかいなぁ!”と、ふと思っていました。それが70歳を過ぎてもまだまだ・・
大学を卒業した47年前、「むし歯の洪水」と言われていた子どもの口の中は激変しました。むし歯は想像以上に減少(我々の努力の賜物?)。しかしその反面、子どもたちの口腔機能は十分に発揮されなくなりました。歯列不正の増加はもちろんのこと、唾液の分泌の減少、舌機能の異常から鼻呼吸の異常そして口唇緊張の低下(その結果、口呼吸による“お口ポカン族”)へと、次々と問題が発生してきています。困ったものです。
昨年春から息子と一緒に仕事をしています。これからの小児歯科をどのように対応していってくれるのか楽しみでもあり、ちょっと不安な気持ちもある今日この頃です。
今年も読者の皆様にもっともっと満足いただけるように、4名の編集委員は頑張って企画していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(J.T)