小児歯科臨床 H22年4月号 編集後記
今年も春爛漫の季節が来ました。みなさん元気ですか。
先月、食事も与えないで体重６キロの５歳男児を餓死させてしまった痛ましい事件がありました。児童虐待発生件数は’98～08の18年間で40倍にまで増加しているそうです。母親が育児放棄(ネグレクト)をする背景には、母親が幼いころに自分の母親にしっかり育児を受けていない確率が高いとまで言われています。幼いころに母親にしっかり食事を食べさせてもらっていないまま、大きくなり、自分自身の食事管理も十分できないまま、結婚し、母親になり、気がついたら子どもの離乳食も作れない。このような母親がどんどんふえてきているようです。小中学校の給食で「弁当の日」の運動が広がっているようです。「弁当の日」の特集を近々組んでみたいと思います。自分で自分の弁当をつくることからつくる楽しみ、喜び、感激、作ってもらった感謝を味わえるこの運動は、先を見越した長い取り組みですが、もっともっと広がってほしいものです。
（J.T)
