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理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 H29年8月号 編集後記

‟「大人は子どもに『教え、導く』ではなく、『知る・見守る・ときどき助ける』ことに徹し、能力を伸ばす」という特徴を持ったモンテッソーリ教育法が今、注目を浴びています。
歴代最多の公式戦29連勝という前人未到の記録を樹立した最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)の勝利の秘訣は驚異の記憶力と集中力。彼が3歳で入園した地元の幼稚園(愛知県瀬戸市)が取り入れていたという、この教育は英国のウイリアム王子、ビル・ゲイツ氏やオバマ前米大統領ら著名人も学んでいたそうです。
20世紀初頭、イタリア人医師のマリア・モンテッソーリによって考案されたモンテッソーリ教育法の大筋は「観察→発見→見守る」にあるようです。「まずは子どもを観察。その後、どういうものに興味を持ちやすいのかを発見したら、あとはそれに取り組むのを見守る」ことが大事。子どもの興味を無理やり捻じ曲げることなく、「自分で選ぶ」ことを優先してあげられる余裕が大人(親・教師)に必要だということなのでしょうね。教育って大変だけど、大事ですね。

(J.T)

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