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理事長の編集後記Director's postscript

小児歯科臨床 H26年1月号 編集後記

新年明けましておめでとうございます。
100年前の日本人の平均寿命は30歳台(欧米人は50歳台)だったそうです。「人生50年」が現実となるのは昭和22年のこと。日本はまぎれもなく短命国だったのですね。昭和50年代半ばにスウェーデンを抜き、日本は平成22年まで27年間、世界一の長寿国となりました。平成23年には東日本大震災などの影響で平均寿命、女性は世界1位から2位、男性は5位から8位になりました。しかし、昨年7月の発表では平成24年の平均寿命で男女平均は83歳、女性の寿命は86歳となり、再び世界一位となりました。男性の寿命は80歳(世界8位から5位)。日本の平均寿命が平成23年と比較して大きく伸びたのは、震災の影響が消滅したことを除けば、自殺が減少したことが主な原因のようです。 人類の永遠の願いは健康と長寿です。日本は世界一寝たきり老人が多い国でもあるそうです。人生、できたら“ピンピン・コロリ”が一番。ここ10年以上、年間5万人を超える自殺者が平成24年、ようやく3万人を下回るほどに減少しました。今後は単なる寿命の長さだけではなく、質の向上がより重要になっていきます。今年も元気で過ごしたいものです。1年間、よろしくお願いいたします。

(J.T)

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