2010年のテーマ


“噛む効用 ア・イ・ウ・エ・オ!”
当日出し物は
1.グル−プワ−ク:“噛む効用 ア・イ・ウ・エ・オ!”

2.寅さんに学ぶ「あなたの心にやさしく寄り添うカウンセリング入門」(1)
〜映画「男はつらいよ」より「危機介入のコミュニケーション術」〜****大分大学 教育福祉学部 教授 住田 実先生
****************参考1.住田実教授紹介

3. 何故,北海道 旭山動物園の動物は生き生きしているのか!? *** 岡山大学病院 小児歯科岡崎好秀先生

4. 「旭山動物園 恐るべし行動展示のヒミツを探る」******京都府 北村歯科医院 佐伯真理先生

5.「歯科医院でも弁当の日」****** 京都市 ほりべ歯科医院  堀部尊人先生

6.「スポーツ栄養から食育を考える」******岡山市 あいの里クリニック  管理栄養士 森光 大先生

7. 「食育を考える3つのキーワード」+α*** 岐阜市 いなば歯科医院   稲葉幸二先生

8. ・マジックショー・GREEEENの「キセキ」・ビリーブ***踊る保健師 多田 京子・安羅いずみ先生
 
9. 「かみかみで分かってきたこと」******長野県 喬木第二小学校( カミカミセンサー開発者)養護教諭 安富和子先生



その他,どうしても聞いて欲しいという方,出場希望者は1月30日締切ですが,プログラムの関係上,早めにお願いいたします。 (必ずE-mailで申し込みをお願いいたします。
E-mailは,okazaki@md.okayama-u.ac.jpです)




特別講演
『弁当の日がやってきた!』
弁当の日軍団参上


その1:「天気と食は西から変わる」
西日本新聞社 連載“食卓の向こう側”
編集委員  佐藤  弘先生


その2:「ここ 食卓から始まる生教育 」
福岡県 行橋市 助産師 内田美智子先生


感動のあまり涙が出ます。
必ずタオルをご持参ください



香川県のある小学校で始まった“弁当の日”。
あなたはご存じだろうか?
この運動が 教育界を揺るがし、さらには家庭や地域へ輪を広げている。
“弁当の日”だから,給食の代わりに保護者が弁当を作る・・と思われるだろう。
でもそれは大違い。子ども達が弁当を作るのである。
まず献立を考え、食材を買いに 行き、調朝早く起きて調理し、後片づけまで一人でする。
今、”弁当の日”を通して、子どもが変わり、家庭やクラスの雰囲気が変わり、そし て地域も変わる。
これぞ食育の極。  今や実践校は542校に拡大中。

佐藤弘先生のプロフィールとメッセージ
中学時代、有吉佐和子の「複合汚染」を読み、ふるさとの野山がおかされていくわけを知る。 百姓を志し、東京農大農業拓殖学科に進学するも、深遠なる「農」の世界に触れ、実践者となることを断念。 側面から支援する側に回ろうと西日本新聞社に入社。システム開発部、日田支局、筑豊総局、経済部などを経て、現在、編集企画委員会で長期企画「食卓の向こう側」を担当。

紙面では、わかったようなことを書いていますが、生協運動など、長年「食」に携わってきた方々から見れば、 連載「食卓の向こう側」で取り上げたテーマは、そう目新しいものではありません。
ただ、新聞が日常のありふれた場面を一面で取り上げ、より本質的なことがらに目を向けて問題提起をしたことには、多少なりとも意味があったと思います。  何を食べるかは個人の自由ですが、その行為は社会のありようと密接につながっています。
なぜ人は地元でとれたものを食べるべきなのか、なぜ農ではなく食からのアプローチなのかなど、 身の回りの暮らしの視点から問題提起を行い、皆さんと意見交換を行いながら、催しを少しでも実りあるものにできればと考え、お話しさせてもらっています。
■主な著書・雑誌記事等
『食卓の向こう側』コミック 西日本新聞社
『食卓の向こう側』ブックレット第1-12集  西日本新聞社


内田美智子先生のプロフィールとメッセージ
大分県出身 国立熊本病院附属看護学校、国立小倉病院附属看護助産学校助産師科卒業。 福岡赤十字病院産科勤務を経て、1988年、福岡県行橋市にて、産婦人科医の夫とともに内田産婦人科医院を開業。 2004年、九州思春期研究会設立。事務局長をつとめる。 また、文部科学省委嘱、性教育実践調査研究事業委員を務め、現在に至る。

性教育は「生教育」。人は人生の中で、男であること、女であることを意識して生きています。その「生」をどう生き抜くかの一部が性です。  私は思春期の子どもたちに10年間かかわり、「食」に行き着きました。食卓の豊かさがいかに子どもたちをはぐくんでいることか。
 思春期の子どもに必要なのは「今の自分でOK」という自己肯定感です。中高生という思春期の出口にいる子どもたちは、とかく自分を否定しがちです。
でも、大事なときに自己判断がきちんとできるのは、「生まれてきてよかった」と自ら思える子どもたちなのです。 そんな子は1人でごはんを食べるときも「いただきます」と言えます。長い時間をかけ、そう言えるようにしつけた親の存在があるからです。
ある意識調査によると、家庭での日常会話が少ない子どもは、性体験をする年齢が低い傾向にありました。 女の子は中絶の繰り返し。目の前にいる彼がセックスだけが目的のひどい人間でも、彼女に居場所がなければ、そうなるのです。 そして、「子を産めば彼を引き留められる」と信じて出産を選択しています。 産婦人科にやってくる中高生は、性のトラブルを抱えています。来る前になんとかできなかったのでしょうか。 こんな子どもたちを育てている親をサポートしなければなりません。
若者の間では性感染症が急増しています。性体験は若年化し、15歳未満の出産もあります。 「田舎は大丈夫」と思うかもしれませんが、どこも傾向は変わりません。  早すぎる性体験を1年でも2年でも遅らせる決め手は「ちょっと待てよ」と踏みとどまらせる「敷居」です。
つまり親子のコミュニケーションであり、それを培うのが家庭の食卓です。遅刻してもいいから、朝食は必ず食べさせてください。 食卓の豊かさと成績は比例します。成績のいい子はきちんと朝食を食べています。ごはんとみそ汁が、ベストです。
 「私はあなたを愛するために生まれてきました」  これは英国のロックバンド「クイーン」の曲のタイトルです。こんなすてきな言葉を、実感する瞬間があります。 分べん室でわが子を抱いた母親たちは、「私はこの子を産むために生まれてきた。この子のためなら何でもできる」。そう思うのです。  私は年に約60回、学校で講演しますが、必ず子どもたちに言い聞かせます。「この曲名のような思いでいるのがみんなのお母さんなんですよ」と。
 家庭にしかできないこと、学校の役割、地域社会の皆さんができることがあります。 自分の家庭にいなくても、隣や地域にいる、こんな子ども、親たちを支えていくことが必要です。あらゆる年代で生教育に取り組む。それが、私たちに求められています。
■主な著書
『ここ 食卓から始まる生教育』(共著) 西日本新聞社
『いのちをいただく』(共著) 西日本新聞社


弁当の日参考資料。
1.弁当の日ホームページ
2.西日本新聞 食卓の向こう側
3.弁当の日がマジックを起こした(PDFファイル 4MB))−ウータン−
4.心も満腹 弁当の日 読売新聞記事 鎌田實先生絶賛!
「グル−プワーク」
“噛むことの効用 ア・イ・ウ・エ・オ!”

*** 「卑弥呼の歯がいーぜ」というゴロ合わせがあります。


/
・ひ:肥満の防止 ・み:味覚が発達 こ:言葉がはっきり
  ・の:脳が発達 ・は:歯の病気予防 ・が:ガンの予防 
・い:胃腸が快調 ・ぜ:全力投球できる 
これは、“噛むこと”の効用を分かりやすく表した評語です。
子ども達に理解させるための印象的なメッセージです。 よくできていると思います。
ところで、これを読まれているあなた! “よく噛むことの効用”や“歯の効用”などをあなたの名前で、同じように作ってみてください。

いかがですか? 急に言われても・・・・・。 そこで私も自分の名前で考えてみました。

・お:お腹の調子が良くなる 
・か:顎力向上!
  ・ざ:再石灰化の促進(歯が強くなる) 
・き:記憶力が良くなる
・よ:よく噛んで肥満防止 
・し:食中毒予防 
・ひ:表情が豊かになる 
・で:手相を見なくても長生きできる
なかなか難しいですね。
最後の“て”は、“こじ付け”にしましたが意外と“こじ付け”にするのも面白いものです。
でもこれ!学校で子ども達に“自分の名前で考えてみよう〜!”というと結構受けて、良い授業になるのですよ。 *****
そこで・・・今回の宿題は、“噛むことの効用”もしくは“禁煙の効用”を 五十音の“ア”から“ン”(正確にはア〜ワ)まで考えていただくことです。
こんな“虎の巻”を作っておくと、“自分の名前”・“職場や学校”の名前の ゴロあわせを作るとき楽ですし、健康教育などのネタになります。
可能でしたら、きれいなのではなく、“強引なこじ付け”の方が、誰もが楽しいです。
これを基に本年のグル-プワークを行いたいと思います。



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