宿題:“失敗を活かす!”
****“成功”の反対とは,何だろう?
“失敗”というありふれた回答だったら,こんな質問はしない。成功の反対は,“何もしないこと”である。何もしないと,失敗はしない。そのかわり成功もしないと言うわけだ。なるほど・・・と思う。「失敗は成功のもと」という言葉が示すように,失敗の延長上に成功があることがわかる。
そう考えると失敗には,2種類あるように思う。“悪い失敗”と“良い失敗”である。
悪い失敗とは,未来につながらない失敗。すなわち,失敗の理由を省みることなく,同じ過ちを起こしてしまうこと。良い失敗とは,その体験を通じて,二度と繰り返さないように工夫し,未来につなげて行くものだ。*****
そこで本年のテーマは「失敗を活かす」としました。誰もがさまざまな失敗体験をされていると思います。しかし,それを通じて学んだことを活かし,良い失敗にした。
そんな経験は,誰もがお持ちだと思います。そんな経験を出し合って本年のグル-プワークを行いたいと思います。
N・K(Dr.)
(1)診察室での失敗・・・小学生を救急室に連れてきた女性。60歳位に見えたので、「お孫さんですか?」と聞いてしまった。その子は女性の子どもで、その後の雰囲気が非常に悪かったのは言うまでもない⇒女性の年齢は、若く見積もるべしとの教訓。それ以降は、孫と思っても「お子さんですか?」子どもと思っても姉の可能性がありそうな場合は「妹さんですか?」と聞くようにしている。
(2)私の結婚に際して・・・「2歳年下」との言葉を信じて交際をすすめ、結婚することに決定。結婚直前に一歳年上だと判明したが、時すでに遅し⇒女性と交際する際には、きちんと(免許証などで)年齢確認をしよう!(注:結果的に、幸せな結婚生活です)※昨今の若者の望まぬ妊娠、人工妊娠中絶の多さを憂い、若者に一言⇒「失敗は成功のもと」というが・・・「“せいこう”は失敗のもとだ!」
M・K(DH)
・保健指導をするとき、患者の方のうまくできていない歯磨き箇所や悪い習慣などあら探しをし、患者さんたちに単刀直入に指導していました。当然若かった自分は指導をすることに力点を置き自己満足をするばかりでしたが、一向に患者の口腔内は改善しません。頑張れば頑張るほど空回りをします。言葉遣い、方法など考えるまでも無く直球勝負でした。保健指導以外でも自分の身近な人がこうなっては困る。こんなふうになって欲しいと思うばかりに、ついつい感情が先に出ていたように思います。学生などへの注意でも、ついつい力が入ると感情的になっていたと思います。こんな失敗を重ねて、相手への受容をし、言葉や態度での変化球での返し方、ちょっとした遊びを入れることで面白いほど人は変化しました。人とのかかわりから生まれた智恵やさまざまな経験が教科書にはない財産です。当然何度も失敗をし、そのたびに悔しい思いや反省を繰り返しました。患者や周りの人々に教わることが多く、成長でき、指導の幅が生まれてきたと思います。これからも人は変わることができると信じ保健指導を進化させていき、人との関わりを楽しみたいと思います。
T・H(Dr.)
・いつも小さな失敗ばかり。そのたびに工夫を考える。メモをとる。反対からものを考える。シンプルな方法を工夫する。など。しかし、失敗してもまた同じ失敗をする。未だにその繰り返し。そこから得られたもの…それは、「くじけない」気持ち。ピンチを「楽しむ心」、そして「チャンスを探す」。ストレスを「いかに楽しむか」を考える自分をみつけること。今実感すること…目の前に大きな壁が立ちはだかっているように見えるけど、堂々と立ち向かうと、それは、結構低かったりすること。
K・I(Dr.)
・お年寄りを「おじいさん」「おばあさん」と呼んでいたら、ある時「わたしゃ、あんたのおばあさんじゃないわい」と言われた。それ以後、お年よりは名前で呼ぶようにしている。 ・替え歌で「極端に頭髪の少ない人」のこと歌ったら、人の肉体的欠陥を茶化したらいけないと言われ、以後その唄は歌わない。(ただし酔っ払ってたまに歌うことがある・・・)
・長渕の「じゅんこ」の替え歌で「うんこ」という歌を作った。歌ったあと、たくさんの人から「私の名前はジュンコです」とか「俺のカミサン(恋人)はジュンコだ」など言われた。以後人の名前を替え歌にするのを控えている。トホホ・・・
Y・Y(教員)
・アスペルガ-の児童に対してオリジナリティあふれる発想力を発揮し、ひょうきんな愛されキャラのアスペルガ-のA君ですが、小学校での一日の終わりに今日の楽しかった事を発表する場面で「灯台で遊んだことが楽しかったです。」と満面の笑みで発表。普段から思いつくままに発言することも多いので、クラスの友だちからは「またまたぁ、何言ってるん?」という声があがり、私もまた空想の世界のことを言っているのかと思って「遊んだのは(本当に)灯台だったの?」と言うと、みるみる内に笑顔が悲しそうな顔に変わり、「灯台で遊んだやんか!」と泣き出してしまいました。和やかな雰囲気の中、めったに泣かないA君が泣き出したのでみんなはびっくり。よくよく考えてみると、休み時間に体育館裏の小さな階段で過ごしたことを言っているのだと思い当たり、一緒にその場にいた私が言った「“基地”みたいだね。」という言葉をA君は“灯台”と覚えていたようでした。ほんの少しの時間でしたが、A君にとってはとてもわくわくして楽しいひと時だったようです。 普段ならこんな場合でも「あのときのことが検w)EURセいたいねん。」と、いつ、誰と・・・と説明しようとしてくれるA君ですが、このときは伝えたいというとても強い想いを持っていたんだなあと感じ、一緒にいたのに気づいてあげられなかった事に対して、そしてあまり考えずに言ってしまったことに対して失敗したなぁと反省しました。
G・A(Dr.)
・思ったこと、考え付いたことをそのまますぐに言ってしまい、言ってはいけないことまで言ってしまって、先輩や同級生や先生にに怒られて事が失敗。先輩は、いいことではあるけど、敵を作ってしまうので、一呼吸おいて考えて話すよう教えてくれたがなかなか難しいです。 ・病院を開業するためやめるにあたって、患者さんから連絡先を教えてほしいと言われ、何人かの患者に開業先を伝えたことが、勤めていた院長に患者を自分とこにひっぱて行くという悪いイメージが残ってしまいました。自分からは一言も言わなかったのですが...。その時、相談をしていればそんなことはなかったという失敗談です。これから、相手のことも考え(たてて?)なるべく話をする方がいいですね。 ・コミックの新刊を買って、家で楽しみに読みました。すると内容が知ってっていて気がつくと新刊の前の刊でした。間違って新刊の隣の本を買ってしまったみたいです。
K・I(DH)
・皆さんそうかも知れませんが私は失敗した時、まず冷静になり、大きく深呼吸して、次はどのように対処すれば良いか考える事にしています。若い時にはネガティブにクヨクヨ考える事が多く、どうしてあんな事をしたんだろう?と後悔ばかりでした。そんな自分がとっても嫌で、自分を変えないと進歩がないと感じ、まず失敗した時の心の持ち方を強く念じるようになりました。『やってしまった事は仕方がない、でもこのままにしては失敗のまま、ここからの対応の仕方で自分の価値が決まる、失敗はチャンス!!』そう念じて対処すると良い考えが浮かび、次の自分が決まってきました。でも、本質がポジティブな方はやっぱり羨ましいです。これからの私の目標かも知れません。
T・N(公務員)
・昨年末、歩行中に2度も交通事故にあい、家族、相手方、職場の皆さん、大学院の関係者など多くの方々にご心配・迷惑をおかけしました。
学び:事故による左顔面麻痺で左目がまばたきできず、目が乾燥して痛むが、普段は自然にまばたきして目を保護していたことに気づいた。左耳が聞こえず体のバランスや耳鳴りに悩まされたが、動くものの位置や動きを察知できていたのは両耳のおかげであると実感した。左唇が麻痺し、食べたものが歯茎に残ったり、食事時に唇を噛んでしまうが、ホホの筋肉や唾液により自然と食物を喉に運ぶようになっていたことに気付いた。左歯茎に唾液が回らないので、虫歯になりやすいことにも気づいた。あまり気にとめていなかったが、体にはそれぞれ重要な役割があることを思い知った。一番辛かったのは、「笑えない」ことだった。不男だったから顔を気にしたのではない。笑っているのに、「笑顔にならない」のだ。周りの人に不機嫌と思われないか、気を遣わせないか凄く気になり、悩んだ。人それぞれ事情があり、見かけの表情だけでは判断できないことを知った。そして、自分から話すように心がけるようにした。「事故にあい、左顔面が麻痺しています。楽しくても笑顔にならないんです。唇を閉じて食べられないので食べる時に音がするかもしれませんがお許し下さい」これを聞いたある人が「中尾さんは表情が豊かやから全身で笑顔を感じますよ。目や肩で十分にわかります。」心が和んだ。最初は水を飲むことも食べることもうまくできなかったが、それなりに対応できるようになった。段々と不自由?が不自由でなくなってきた。想いよう、考えようで随分と気持ちも回復も違うと知った。人間は体の状態、経済力やポジションについて、一番良かった頃を基準に「ああだった」「こうだった」と哀愁を味わう癖があるようだ。天はその人が耐えられない試練を与えない。天がその人の成長のために与えた機会だと友人からエールを頂いた。今の自分を「私の個性・特徴」だと考えよう。状況を単に伝えるだけではなく、心をどう伝えるか。見る位置や角度で伝わることが大きく変わってくる。実体験は大きなことだと想う。今まで以上に、心のこもった伝え方をして参りたい。
M・S(DH)
・高校生の頃バレー部に所属し、レシーブをいつも失敗していた。何度やってもうまくできない。監督からはフォームが悪いと指摘される。色々な格好で試してみるが、やっぱりうまくいかない。そこで、少しずつ調整しながら練習するのではなく、思い切って今までとは全然違うフォームでやってみた。すると、細かいことに気を取られ、肝心な姿勢を疎かにしていたことに気づいた。時には大胆な変化をつけてみるのも大切だと感じた。
・自分が何をやりたいのかという将来の見通しが立たないまま、のらりくらりとフリーター生活を送っていた。フリーターという生ぬるい環境に陥ると、そこから抜け出すのは容易ではなかった。自らフリーターという道を選び後悔。社会的地位がないというのがどれほど惨めで、どれほど不安かを思い知った。一念発起、専門学校に入り、歯科衛生士となった。何をしたいのか分からないとき、まず何かを始めてみるということを学んだ。
・お酒が大好きで、飲んでる雰囲気も大好きで、翌日二日酔いになった。お酒も食事も、飲み過ぎ食べ過ぎは良くない。ほどほどにするということを学んだ。が、時に忘れてまたやってしまう。 ・髪の毛を自分で切ってみた。するととんでもない散切り頭になってしまった。翌日美容院へ行き、プロになんとかしてもらった。人に頼ることを学んだ。ケチりどころを間違えてはいけないということも学んだ。
T・K(Dr .)
・毎日スタッフと一生懸命臨床に取り組んでいますが、治療内容が患者さんの希望に添えずクレームとなることがあります。その際に患者さんの話を良く聞く心の余裕を持ち、希望を良く理解することが大切です。そして、スタッフとこの問題についてともに考えトラブルが再発しないようにすることが大切だと思います。前向きに物事に取り組む際に、失敗はつき物です。失敗を繰り返さないこと、その失敗を糧により良い結果を導くことが大切だと思います。
F・N(DH)
・バイキングに行くと、ついつい食べ過ぎてしまって胃が痛くなる。。。そのたびに何事もほどほどにしないといけないと気付きます。10代の頃、飲食業でのアルバイトをしていた時の話です。月日は流れ慣れだしたころにオーダーミス・・・月日は経っても初心の心は忘れてはいけない・・・再度確認をすることの大切さがわかりました。
A・T(DH)
・仕事をし始めた頃は、「時間内に終わらないと!」と、時間ばかりに気をとられ、急ぐあまりにクリーニング(口の中の掃除)が雑になり、それが患者さんにも伝わるようなことがありました。そんな時、「できないことを焦ってするよりも、できる部分を丁寧にしたほうがいい」と先輩から言われました。こうしたアドバイスを受けて、時間のことはしっかり頭に入れながら、落ち着いてできる範囲のことを考え、丁寧に作業することの大切さに気づきました。そして、患者さんに喜んでもらえるようなクリーニングをしたいと思いました。
Y・W(DH)
・息子が、製造ラインの仕事で、たくさんの不良品を出した時の話し。きびしい上司だったので、当然こっぴどくしかられると覚悟して報告したら、「いいよ。お前が、いつもがんばっていることは、知っているから気にするな。それより、同じあやまちを繰り返さないようにしてくれ」と言われた。そんな評価をもらっていたことに、驚き、同僚も同じ失敗が多かったことから、何かできることはないかと、不良品再発防止の対策を考え提案した。すぐ会社としても取り組むことになり、失敗した本人が一番よくわかっているからと、その担当をまかされることになった。このことがきっかけで、こつこつやることの大切さを知り、自分に自信がもてるようになった。
T・S(DH)
・大学受験の失敗です。18歳・プライドや周りへの知名度もそこそこあった当時の私にとって不合格というレッテルは相当なダメイジでした。回りが何とかしてくれるという依頼心が根本の原因だったかと思います。それ以来、何事にも、人を頼らず、自分自身が出来る最大の事を頑張ってして生きる様になった気がします。成功とは言い難いのですが、結果に満足して生きて来れてる様に思います。
O・ (Dr.)
・患者さんの本当の要望を聞き取れなかったこと。総入れ歯の患者さんに犬歯に金歯の人工歯を付けてほしいと依頼を受けたことがあった。審美的ではありませんよと言ってしまいその要望を結果的に無視してしまいました。なにをもって審美的かは、医者がきめるものではない。患者さん自らの価値観がきめるもの。犬歯に金歯が入るとかわいいでしょと言っていた患者さんのさみしげな後姿が今も忘れられません。
Y・I(Dr.)
・特に子供にはいつも命令口調で「ああしなさい!」「こうしなさい!」「それはダメ!」と言った後に「○○してほしいな〜」と言い直します。メッセ-ジだけで伝わらないときもありますよね。でも今、反抗期の子供もいつか分かってくれると信じています。
Y・W(Dr.)
・30年くらい昔の話歯石の害がそろそろ注目され、口腔ケア(寝たきりの出なく一般の人々の)の大切さが注目され始めたころ、口腔衛生学会で歯周疾患の元凶は、歯石そのもと、ははくそ!!硬い硬い歯ブラシで、ロ-リング法でみがくべし!みたいなこと聞き、「そうか!」まずは歯石除去をして、それからロ-リング法を指導して!!!と燃えました。丁度、脳血管障害で左半身麻痺になった方が、保健所へ来て検診を希望されました。なんと、下顎前歯部にびっしり歯石!うをうを!これだこれをバリバリ引き剥がせば、歯周疾患改善するぞ!と剥がしました。「さあ終わりです!さっぱりしましたね!」とみてみたら、おおおおおなんと、前歯2〜3本位ゆらゆらふらついているではないか!ええええどうするの!(内心どきどき真っ青)「じゃ次は歯ブラシで、こうやって毎日2回は丁寧に!」とあのやりにくいロ-リング法を教授したのです。その方に「1ヵ月後にまたいらしてください!」とどきどきしながらお別れの挨拶。あああ-約束の1ヶ月早くもやってきた!その方がいらしゃいました。「歯がぐらぐらして、かめれんかった!結局入れ歯になった」とクレ-ムかと、おもいきゃ、あのふらふらしてた、前歯は、かなりしかっり立って?歯肉は退縮はもちろんしてましたが、なんとピンク色!!おおおおお-なにこれ!「毎日、教えられた通り、の磨き方を鏡見ながらやり、だいぶなれてきました。ありがとうございました。これでしばらくは抜かなくてもよさそうです」とお礼いわれ、めちゃどっきり感激!治療設備もない保健所で、ちょっとのつもりでスケ-ラ-で面白いようにはがれる歯石除去をしてしまい、その結果ふらふらになった歯にどうしよう!となりましたが、その方が非常にまじめに、きちんとセルフケアしてくださったおかげで、立ち直ることが歯も私もできました。その方は今から思えが50歳代の退職後のかただったかもしれません。色白の品のいい男性でした。大事な体である口腔をケアするときは、慎重にきちんと!と教えてくれた方でもあります。
M・T(DH)
・女の子に間違えて「○○くん」と言ってしまい、お母さんににらまれてしまった。昨今は見ただけで男女の区別がつかない名前も多いので、それ以来子どもはみんな「○○ちゃん」と呼んでいる。また、同様にお母さんに向かって「おばあちゃん」と呼んでしまったこともあり、こちらも今では明らかにおばあちゃんでも「お母さんに」と声かけるようにしている。うれしそうに「私はおばあちゃんですよ!」と言ってくれると心の中で「わかってるよ!」と思いながら「そうなんですか!」と驚いてみせるようにしている。
・研修会で講師がUSBを忘れてきてパニック!結局その場は何とかなりましたが、できるだけ事前に送ってもらったり、確認を強化するようにしました。たた、自分も忘れて届けてもらったこともある。それ以来、PCを持っていく時はデスクトップにあらかじめ落しておいたり、USBに目立つストラップやリボンを付けて何度も確認するようにしてる。PCネタでは、マックご指名の講師はつながらなくて、直前まで苦労したことがあるので1時間くらい余裕を持ってきてもらうようにしている。
・田舎に住んでいて電車の本数が少ないので携帯の乗換案内をよく使用するが、案外余裕を持っての案内になることがある。以前信じて待っていたら、いや、この駅の乗り換えは1分短縮できるはず!とダッシュで間に合い、30分も早く着いた経験がある。こんなことならもっと早く気がつけばよかった!と後悔した。それ以来紙ベ-スの時刻表ミニ版も持ち歩くようにしている。失敗はなるべく忘れるようにしているので、案外思い出せない・・・活かせているのかどうか疑問。ただお酒にまつわる失敗だけは活かされることなく繰り返していることは事実!
R・H(DH)
・同じ苗字の患者さんがいるのを確認せずお呼びしてしまった。予約表の確認と、今来院している患者さんを確認してからお呼びするように心がけています ・あまりにも顔と名前がなかなか覚えられず・・・患者さんの聞き間違いで、お呼びした患者さんではない方が入って来られてもわからなかったこと。わからない場合は、他のスタッフに確認していますが、自分でできる何かいい方法がないか考え中です。
K・W(管理栄養士)
・「転んでもタダでは起きない!」でした。社会福祉法人から株式会社に転職して、しかも中間管理職・・・。失敗の連続で、思い切って各部の部門長に宣言しました。「管理栄養士としての知識はありますが、他の事は書類の書き方ひとつ満足に勉強したことがありません。教えて下さい。」と。今回、会社で新しい事業を立ち上げることになりましたが、なんとか準備を進めることができています。転職当時の失敗で各部門長とコミュニケ-ションが取れていることが役立っています。一男三女の母ですが、子育てに失敗はないんだと最近本気で思えるようになりました。
R・T(DH)
・乳児健診の歯科保健指導で、おしゃぶりを使用している子供さんのおかあさんに、やんわりと使用しないほうが・・・と、伝えたつもりでした。その時の表情にも問題なく、笑顔で帰って頂いたんですが、後日お母さんから苦情のメ-ルが職場に届き、「おしゃぶりの害は知っている。知っていて使用しているので言われる必要ない。」と、パソコンで調べたおしゃぶりの害をたくさん添付してくれてました。どんなケ-スでも受容がまず必要なことだと学びました。
S・K(養護教諭)
・救急法で三角巾の固定法のテストがあり、直前練習ではうまくできていたのに、テストの時に緊張からか全く違う固定をしてしまった。・・指導員さんたちに『何やっとんねん!』とあきれられてしまった。・・本番に弱い性格だということを肝に銘じ、準備を怠らないことを学びました。
E・I(DH)
・ブラッシング指導のときに磨けていないところばかり指摘していて、次に来たときも全く改善していませんでした。先輩にアドバイスをもらって、できている所を伝えてみると、患者さんも喜んでくださって、他の所もどんどんきれいになりました。それからは、だめなことは極力言わず、良いことを見つけて伝えるようになりました。
R・K(Dr.)
・バス通勤なのですが、バスが予定より早く出発してしまうことがあります。いつも乗っているのは仕事に間に合うぎりぎりより1本早いバスに乗っています。しかし、早く出発されてバスを逃したとき、思うのが、「この時間があれば〜できたのに」とか「もう少し出発を遅らせて家でゆっくりすればよかった」など、マイナスなことばかり考えてしまい、「1本早く乗るようにしておいてよかった」とはなかなか考えつかないことに気がつきました。
A・M(Dr.)
・体力がなく、仕事を始めてからなかなか無理が利きませんでした。体調を崩したりすると、体力的にもそうですが精神的にも余裕がなくなり、イライラすることが多く、今から思うと、スタッフや患者様にとても迷惑をかけていたように思います。それがとあることをきっかけに健康に対して関心をもつようになったのですが、健康に関心を持ってから、何よりも体調が楽になると精神的に余裕ができて、自分の今までの事が色々と振り返れるようになりました。それで思ったことが、自分がやっていたことは周りの皆に本当に支えられていたということが実感でき、そこから行動が少しずつではありますが変えられるようになりました。周りに何かを与える大切さが実感としてわかりました。
Y・M(DH)
・長男(現24歳)が3歳の時下顎両側Dの咬合面カリエスでインレ-を入れてもらった。キシリト-ルよりパラチノ-スが主流で、彼のお気に入りのおやつは風船ガム。どうやらこれが原因のよう・・・。パラチノ-スは「虫歯になりにくい糖」かいてあるが「虫歯にならない糖」とは書いてない。安価なガムで濃度もいい加減だったのかもしれない。ブラッシングも次男の誕生で行き届かぬ日もあったかも・・・。それからは、1・6歳児、3.6歳児の指導の時は「飴・ガム虫歯の恐さ」をキシりト-ルの濃度の低いものはリスクがある、下に赤ん坊がいてもまず、おにいちゃん、おねえちゃんの仕上げ磨きが優先、おひざで甘えさせてあげてねと指導しています。 ・老健に口腔ケアに行ってる。そこで86歳男性、認知症の義歯を3ヶ月ぶりになだめすかして外した。口蓋は真っ赤に腫れ、義歯の床には厚さ5〜7ミリくらいのデンチャ-プラ-ク、強烈な口臭。はじめは拒否ってパニクッておられたが必死で説明したら、翌日以降自分で外して義歯洗浄をされるようになりました。話せば、認知症でも通じることがある。うれしかったです。
I・S(Dr.)
・幸せを集めて心を温めよう他人が失敗した時は、決して責めず、“だいじょうぶ!”と励ましてきたのに、いざ自分が失敗すると、ものすごく落ち込み、何でこんなことをしたんだと、さらに自分を責めて傷口を広げてしまう。失敗を成功に変える“やる気エネルギ-”が湧いてくるまで、時間がかかってしょうがない。それが今までの私の中での大きな失敗だったのかも…と最近思うようになった。1つでもできることをほめて、認めて、自信をもたせて、次へつなげる。歯科の診療でも子育てでも、ずっと基本にしていたことを、自分にだけやってあげていなかったから。自分の心を温めて、幸せな部分をふやしてやれば、自分の可能性をもっと信じて、失敗に立ち向かえるようになるじゃないかと思い始めていた。そんな時、「必ず願いがかなう、運と幸せがどんどん集まる“願い事手帖”の作り方」(ももせいづみ著 主婦の友社)という本に出会った。小さな願い事をたくさん考えてかなえていく。できることから充実感を蓄える。それが幸せにつながるという。なりたい自分、あったらいいなと思うもの、あってほしい人間関係、健康、お金、心、ほんの小さなことから大きな願いまで、お気に入りの手帖に、なるべく具体的に箇条書きにしていく。どうなるのが自分にとって一番うれしいかを最優先にして。“ここに書かなければ実現しないが、書けば必ず実現する。”とまであるので、だめもとと思っていざ書いてみたら驚いた。自分の心を文字にしようとすると、ぼんやりした気持ちをはっきりさせないといけないので、心が整理されてきたのだ。例えば、自分が元気になるためにそばに置きたい物、私の場合、家族との心のふれあい、自分の心に寄り添ってくれるような音楽や本、生き生きした花、語り合える友。“大河ドラマ篤姫のCDが思いがけず手に入って心が癒される”と書いた数日後、主人がネットで見つけてくれて、手に入ったのだ。1月には、同窓会と同門会があって、会いたい人々と再会でき、とても幸せな時間を過ごせた。手帖に書いたから願いがかなったのではなく、自分が心から願っていることに気持ちが向かったから、行動でき、結果的に、今一番ほしい幸せが手に入ったのだと思う。どんなに小さな願いでも、かなうとわくわくして幸せな気持ちになれるから、不思議だ。失敗を自分の思う事と反対の結果とすれば、もう一度、本当に欲しい結果を文字にしてそれに一歩ずつ向かっていけば、必ず成功にたどりつく。暗示かもしれないけど、そんな気持ちで幸せを集め、心を温めている。
Y・N(DH)
・除石で縁下に歯石を残してしまったとき後日来院時に一部に残ってる歯肉炎の原因は歯石であることを理解していただける。また自分の苦手部位を知ることができた。
・補綴科では、印象などが重なることがあり余分に印象材を混和した際は「印象ありませんか?」の一声で無駄なく使用できた。
・25歳をすぎた私は、自分自身を小児歯科では「オバチャン」といっていた。治療の終わった子どもと待合室に戻った際、「オネ-チャンはね・・・」と思わず口に出てしまった。我が子の治療を心配と不安で待つお母様のおられるシ-ンとした待合室が一変して明るい笑いのある部屋となった。もちろん、突っ込みもあり待合室の雰囲気が変わっていきました。
・結婚3ヶ月頃、結婚指輪をティッシュに包んでいてゴミと間違えて捨ててしまった経験から入れ歯はティッシュに包まないようにと指導している。
M・U(養護教諭)
・足指をケガした児童を、病院受診するために駐車場まで連れて行こう!とした時、どうやって連れて行こうか考え、思いついたのはおんぶしていくことでした。しかし、体格がそれほど変わらなかったため、お互いすごくしんどいことに・・・。後から考えたら、もっとお互いが楽に移動できる方法(キャスタ-付のイスを利用など)や、いろんな工夫が考えられました。経験が浅く、自分自身がすごく焦っていたこともあったのですが、日頃から落ち着いて考えることや、もしこうなったらどうすればいいかな??などシミュレ-ションすること、そしてこれは使える!というものを見つけておくことが大切だと感じた出来事でした。
Y・T(DH)
・思いの違い歯石除去の時の事です。歯肉腫れと出血、縁上縁下歯石沈着のある女性の方の場合でしたP1〜P2。今の状態のまま歯石除去をさせていただくとお痛みだと思いました。しかし、腫れが早くひくようにと思いTBIも兼ねてフロスをご説明しながら隣接面に挿入しました。しかし、そのフロス挿入がお痛みで苦痛とは思いませんでした。健康な歯肉では痛みの無いフロスですが、必ず最初から受け入れていただけるとは限らないですね。こちらがいいと思っている事でも、その方にとっては必ずしもそうとは限らないということですね。
Y・M(DH)
・小学校にて健康教育を行っていた際,スポ-ツドリンクの摂取量について質問をされ,具体的な指導が出来ず,曖昧にしてしまい失敗した。そこから学んだこと小児科医やスポ-ツ指導者,インタ-ネット等でスポ-ツドリンクについて調べ,分かりやすく,具体的に話せるようになった。また,スポ-ツ少年団の試合時に,梅干しや島の塩を持参して体験してもらうことで,子ども達が感想を言うようになり,これまではスポ-ツ飲料が殆どであったが,現在では水やお茶,塩分補給には,梅干しや島の塩を子ども達が,自ら持参するようになった。それをきっかけに,住んでいる地域は,清涼飲料水の自販機が多く,子どもと一緒に自販機台数の調査を行った。ジュ-ス(砂糖)の摂りすぎについて,一般的な話に加え,地域の実情について具体的に広報すると,興味を持ってくれる住民が増えた。
S・O(DH)
・印象をとるときにトレ-の左右を間違えた→印象材の練和のときは部位を声に出して確認。間違えることはなくなり、落ち着いて印象できるようになった。単線の田舎駅で降りる駅を間違えた。隣の駅まで徒歩で30分歩いた乗り換え時間以外に所要時間も調べて乗り換えリストを携帯するようになった。時間がずれても対応できるようになった。
K・N (Dr.)
・失敗は、みなさんより倍を数えるほどあると思います。が、活かしてこういうことを学んだ!という経験がないように思います。一番悪いパタ-ンで、失敗しっぱなし・・ではないでしょうか?確かに、後で思いなおした事はありますが、根っからのいい意味での前向き思考(悪い意味では、ちゃらんぽらん)の性格が災いして、同じシチュエ-ションでない限り、前に失敗したやん!と気がつかないこと。トイレの中で、そこにいない人の悪口を振られ、本当はそんな風に思ってなくても 調子合わせて、しゃべっていたら、その方が個室のトイレから出てきた・・なんてこと穴があったら入りたいようなことは、山ほどあります・・この時に学んだのは人の悪口は言わない!でした。子供のようです・・今、壁に突き当たっているのは、娘のダイエットです。1年越しの受験に向けて(ちょっと特殊な受験です)体重を減らすために、あらゆる方法を読み、人の話を聞き、ダイエットに臨みました。1月の段階までは紆余曲折がありながら、順調に減量が進み、目標のあと少しというところまで来ました。ところが、ここから・・減りません。焦った私は彼女にもっと苛酷に食事制限をした(彼女も望んだのですが・・)のですが、とうとう、体の不調を感じ、少し気を抜いたとたんリバウンドでかなり体重が戻りました。よくよく話を聞くと、私の管理があまりにもきつく、ストレスになりこそこそ陰で食べてしまう・・ということを繰り返しておりました。ダイエットにはストレスが一番ダメだそうですが、その線を越え、とうとうあと少しにきて彼女の気持ちがついてこれなくなりました。きちんとできるタイプとできない人がいて弱いというより、人の気持ちを自分のことと同じように管理できると思った私の間違いでした。たとえ親子でもできないのです。今は、彼女の行動を慎重に見守りながら、また間に合うかどうかがわからない不安と闘いながら、ダイエットを続けています。弱いというより、人の気持ちを自分のことと同じように管理できると思った私の間違いでした。たとえ親子でも、できないのです。今は、彼女の行動を慎重に見守りながら、また間に合うかどうかがわからない不安と闘いながら、ダイエットを続けています。
K・Y(養護教諭)
・今まで大規模校にいて、たくさんの子供達と先生方の対応、かみかみマシ-ンの問い合わせやメ-ル、マスコミ取材対応、講演会、公開発表会の開催、視察対応と、毎日てんてこ舞いの生活。でも結構楽しんでいた私。それが今年から全校児童68名という超小さな山の中の学校に転校した。自分の希望ではあったが、気が抜けた。今までやったことのない仕事がいっぱい来た。給食係。記録写真係。松茸ご飯作り。クラブ活動主任等々。さらに教育会が違うといろいろと違ってくる。分からないことが多く小さなミスをいっぱい犯す毎日。年だからぼけてきた?認知症の前駆症状と真剣に悩んだ日々。「あ-私はこのままぼけていくのか」と不安はつのり、いつもだったらこんなことないのにと一応小さなプライドが傷ついたりした。よく先輩の先生が「年を取って学校を変わるとなれるのに大変」と言っていたが、まさにその通りだった。私はいつも一校にいる期間が長い。前任校も7年いた。保健指導目標の成果は効果が出てくるのに5年はかかるというのが私の持論だ。だからそれ以上居座る。もうじき一年が終わり先の見通しが持てるようになり、自分らしさを取り戻した感じがする。今は少し落ち着いている。この一年の反省すべき失敗体験・うっかり忘れた首から上のけがの報告・鼻骨骨折の対応ミス・給食日数の手続きミス。
J・T(Dr.)
・子どもを連れて来院されたときのこと。母親のちょっと膨らんだ下腹を見て、うっかり「お母さん次のお子さんの予定日は?」「私の自腹です!!プンプン!!」「あぁ!・・・ごめんなさい!」その失敗から、今度はさらっと「これからの予定で何かありますか?」「はい!10月に2番目が生まれます」「それはおめでとうございます」教訓:中途半端な断定は危険です。
C・I(DH)
・思い出したくない失敗:勤めて間もない頃、SCに熱が入りすぎ患者さんの顎をはずしてしまったこと。熱中しすぎに注意!!
・二次会で酔いつぶれ髪の毛に●●を付けたまま出勤。なんとなく診療室にすい〜香りが漂う中、何事もないように一日を過ごした事.飲みすぎ注意!! ・お客様にお茶を出す際、1つのお茶をお客様の膝の上にこぼし「申し訳ございません」と、謝り手に持っていたおぼんのバランスを崩し残りのお茶をそのお客様の頭の上にザバーン!!・・・熱湯にご用心!!
(N・I)管理栄養士
昔、会社の内定式の日程を勘違いし、1日遅く行ってしまいました。人事の人には、内定を“蹴った”と思われていたのに、翌日ひょっこり現れたので、びっくりされていました。それから、手帳は必ず買い、記入することは心がけています。
(G・K)歯科医師
宿題 = 失敗を活かすためには・・・失敗を恐れないこと。失敗を忘れないこと。活かす行動をすぐに起こすこと。
くよくよしないこと。いつまでも振り返らないこと。失敗してこそ、本当の自分の言葉が生まれてくると思う。
失敗するかもしれない。果たして、あえて失敗するべきか?失敗したほうが、徳か?・・・。
そんなこと考えて動かなくなるくらいなら、直感で行動してもいいんじゃないか?
転がり続けながら、考えるのもいい。ぶっ倒れるなら前のめりで倒れたい。 七転び八起き!